【語学習得術】語学教育に携わり、3,000レッスン以上行って気づいたこと。
こんな方におすすめ
- 外国語を勉強しているけれど伸び悩んでいる人。
- ネイティブみたいに話せるようになりたい人。
- 語学講師の方で、指導法に悩んでいる人。
今回は、学習者側だけでなく講師の方にもお役に立てる記事だと思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
先日、このようなツイートをしました。
語学教育に携わり、3,000レッスン以上行って気づいたことがあります。
皆さんの目標を訊くと、大きく分けて
①ネイティブと話せたらいいな
②ネイティブのように話したいな学習するにつれ、躓く期間が長くなってしまうのは「ネイティブと話したい、と言いながらも、実は…
— 🌳MAMI🌳人間の音楽を整える (@mamimusik) November 22, 2023
語学教育に携わり、3,000レッスン以上行って気づいたことがあります。
皆さんの目標を訊くと、大きく分けると以下の通りです。
- ネイティブと話せたらいいな
- ネイティブのように話したいな
学習するにつれ、躓く期間が長くなってしまうのは、ネイティブと話したい(もしくは、字幕なしでコンテンツを楽しみたいなど)、と言いながらも、実は 本心はネイティブのように話したい と思っている人だと感じます。
1のタイプの人は、母国語経由で話そうとします。文法を照らし合わせながら、頭で理解しようとします。文法の間違いを気にして、話している途中で「合っていますか?」と確認することが特徴です。時間はかかりますが、正確に話し、文法の応用がきくので、会話だけでなく文章を書けるようにもなります。このタイプの人には、日記の宿題を出して、朗読も行います。
2のタイプの人は、最初から母国語のように話します。
赤ちゃんに話しかけるように話し、回を重ねるにつれて大人扱いをしていきます。彼らの特徴は、講師が話したまま、ついてきます。次のレッスンでは、もう習得しています。赤ちゃんのようにあっという間に話せるようになります。ただし、応用はききにくいので、たまに文法の勉強を挟んで「だからこうなるんだ!」と理解させます。すると、タメグチから敬語まで話せるようになります。
稀に、両方上手な人がいます。元々語学の才能があるので、自由にしてもらいます。話がききたいと言われたら話すし、話がしたそうなら、ただ聞きます。
日本人に外国語を教えるとき、一番大変なこと。
日本人に外国語を教えるとき、一番大変なのは「目的と目標を聞き出すこと」です。言っていることと心の内が違うと、後に共倒れです。最初が肝心です。
自分はどちらのタイプなのか、目的や目標は何なのか、タイプに応じて教えてくれるいい先生と出会えば、あっという間に上達します。
AIにできることはAIに、人間にしかできないことだけしよう。
講師側も、「うちの教室はこのカリキュラムです。」と一点張りせず、柔軟に対応できるスキルが求められます。
一点張りレッスンは、もうAIがしてくれます。私たちの仕事は「人間しか出来ないこと」が必要です。